日本にはいくつか江戸時代を感じさせる町、小江戸があります。有名な小江戸が川越市、栃木市です。そんな中、千葉県にある有名な小江戸が「佐原」です。佐原は水郷の町として栄え、現在でも水路が残されています。今回は、北総の小江戸「佐原」江戸情緒を残す蔵造りの水郷の町並みについて詳しくご紹介します。

①【佐原】江戸の情緒が今も残る水源の街‼︎

【佐原】江戸の情緒が今も残る水源の街

佐原とは千葉県香取市にある江戸情緒を残す町並みのことです。佐原の読み方は「さわら」と読みます。佐原は別名「北総の小江戸」または「水郷の町」と呼ばれています。場所は千葉県香取市の北西部です。成田空港からはわずか30分の位置にあります。

❶佐原の名前の由来

佐原の名前の由来は、香取神宮での祭典の時に使用する土器「浅原(さわら)」にちなんで名づけられたといわれています。佐原から、車で約10分の場所に千葉県香取神宮があります。千葉県香取神宮とは、全国に約400社ある香取神社の総本社です。香取神宮では、古代から祭典の時に神官が「浅原」といわれる土器を使っていました。佐原はこの土器を造って納めていたことから、いつしか「佐原」という地名が付いたといわれています。また歴史的に「佐原」と記載されたのは建保6年(1218年)の古文書からです。

❷北総の小江戸といわれた理由

北総の小江戸といわれた理由

佐原が北総(ほくそう)の小江戸といわれた理由は、佐原が旧「下総国(しもうさのくに)」にあり、小江戸の雰囲気があったからです。北総とは旧「下総国」のことで、現在の茨城県西部及び千葉県北部地域です。佐原がある現在の香取市も北総にあります。また小江戸といわれた理由は次の通りです。

①江戸との舟運で栄えたから

②江戸情緒を残す蔵造りの町並みが今もたくさん残っているから

③江戸天下祭の影響を受けた山車祭りが今もあるから

江戸天下祭とは、山王祭(日枝神社)、神田明神(神田神社)、根津祭(根津神社)などのように、江戸時代に将軍の上覧に供した祭りのことです。

❸水郷の町といわれた理由

水郷の町といわれた理由

佐原が水郷(すいごう)の町といわれた理由は2つあります。1つは佐原が利根川下流域から霞ヶ浦にかけての低湿地帯にあったからです。もう1つは佐原の町に、佐原を二分して流れる小野川が流れていたからです。これにより水路が発達し、東北や北海道の物資を佐原を中継地点にして江戸に運ぶ仕組みが完成しました。

❹佐原に残る江戸情緒の町並み

佐原に残る江戸情緒の町並み

現在も佐原には、小野川沿いを中心にして、江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた蔵造りの商家が今もたくさん残っています。特に小野川沿いに残っている「だし」といわれる船着き場には、現在も醬油醸造店などがあります。

蔵造の商家、古い日本建築の民家、土蔵、洋風建築などレトロな雰囲気を醸し出し、さまざまな伝統建築物が今も数多く現存しています。佐原は江戸情緒を残す建物が好きな方には最高の絶景スポットです。

❺佐原が生んだ偉人

佐原には、日本史に名前が残る偉人がいます。その偉人とは「伊能忠敬(いのうただたか)」です。伊能忠敬とは、江戸時代に初めて実測による日本地図を完成させた人です。伊能忠敬は当時17歳で伊能家の婿養子になり、傾きかけていた伊能家の家業を建て直します。50歳になり、隠居して家督を譲り江戸に出て測量の勉強を行います。その後、55歳から亡くなる71歳まで全国を旅して日本地図の完成に尽力しました。そして伊能忠敬が亡くなった3年後に、ついに日本地図は完成します。伊能忠敬が作った日本地図は、現在の日本地図にも大きな影響を与えています。

➁【佐原 舟めぐり】30分間ゆっくり江戸の情緒を感じる‼︎

【佐原 舟めぐり】30分間ゆっくり江戸の情緒を感じる

佐原 舟めぐりとは、遊覧船に乗り込んで小野川から佐原の町並みをめぐるコースのことです。現在は第3セクターが運営している 舟運「小江戸さわら 舟めぐり」で佐原の町並みを周遊することができます。

❶コース内容

佐原 舟めぐりのコース内容は次の通りです。

①伊能忠敬旧宅の前の船乗り場から出発

②小野川を北上する

③北賑橋の手前で折り返す

④小野川を南下する

⑤伊能忠敬旧宅の前の船乗り場に戻る

所要時間は約30分です。

佐原 舟めぐりコースは基本的に伊能忠敬旧宅の前から北賑橋の手前までをぐるっとUターンするコースです。利根川の方にまではでません。

❷遊覧船「サッパ舟」に乗り江戸情緒を感じる

佐原 舟めぐりに使われている遊覧船は「サッパ舟」といいます。サッパ舟とは「櫓(ろ)」を使って漕ぐ、漕ぎ船のことです。ザッパ船は、水郷地帯であった佐原にはきってもきれない船です。ザッパ船に乗り込むことで、江戸情緒を感じることができます。

➁佐原へのアクセス情報

こちらでは佐原へのアクセス情報について詳しくご紹介します。佐原の伊能忠敬記念館の住所は「千葉県香取市イ1722−1」です。

❶香取市役所から伊能忠敬記念館への車でお越しのルート

香取市役所(千葉県香取市ロ2127番地) ⇒ 県道2号 ⇒ 銀座通り ⇒ 県道55号 ⇒ 川岸通り ⇒ 樋小路 ⇒ 伊能忠敬記念館

総移動距離は約1.2 km、移動時間は約5 分で着きます。

小江戸【佐原】まとめ

今回は、北総の小江戸「佐原」江戸情緒を残す蔵造りの水郷の町並みについてご紹介しました。佐原は、川越市、栃木市に引けをとらないほどの小江戸の雰囲気が残っている絶景スポットです。とくにおすすめは小野川沿いを船でめぐる「小江戸さわら 舟めぐり」です。ザッパ船に乗って江戸情緒を残す佐原の町並みを堪能されてください。千葉県香取市を訪れた時には、ぜひ佐原の町並みもご覧になってみることをおすすめします。

https://www.suigo-sawara.ne.jp

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