2024年7月3日、日本では20年ぶりとなる新しい紙幣が発行されました。今回刷新されたのは、1万円札・5,000円札・1,000円札の3種類で、それぞれの肖像には日本の近代化を支えた歴史的人物が採用されています。

  • 新1万円札:渋沢栄一
  • 新5,000円札:津田梅子
  • 新1,000円札:北里柴三郎

紙幣は単なる「お金」ではなく、その国の価値観や歴史、未来へのメッセージを映し出す存在でもあります。では、なぜこの3人が選ばれたのでしょうか。本コラムでは、新札に採用された人物の功績から、最新の偽造防止技術まで、基礎から丁寧に、そしてわかりやすく解説していきます。

新1万円札に採用された渋沢栄一とは?

新1万円札の肖像に選ばれたのが、**渋沢栄一(しぶざわ えいいち)**です。
渋沢栄一は、天保11年2月13日(1840年3月16日)、武蔵国榛沢郡血洗島村(現在の埼玉県深谷市)に生まれました。実家は農家で、決して裕福な家柄ではありませんでした。しかし彼は、百姓から武士へ、そして明治以降は実業家として日本経済の中枢を担う存在へと成長していきます。その功績から、**「日本資本主義の父」**と称される人物です。

❶ 渋沢栄一は何をやった人物なのか?

渋沢栄一の功績は非常に多岐にわたりますが、特に重要な点は次の3つです。

日本に初めて株式会社制度を本格的に導入
日本初の銀行(第一国立銀行)の設立に関与
500以上の企業の創設・約600の社会事業に関与

彼は「論語と算盤」という考え方を大切にし、道徳と経済の両立を説きました。この思想は、現代の企業倫理やCSRの原点ともいわれています。

❷ 渋沢栄一が新1万円札に採用された理由

財務省によると、渋沢栄一が選ばれた理由は、「傑出した業績を残し、新たな産業の育成を通じて日本の近代化をリードした」という点にあります。経済成長だけでなく、社会全体の発展を見据えた姿勢が、現代日本にも通じる価値観として評価されています。

新5,000円札に採用された津田梅子とは?

新5,000円札に採用されたのは、**津田梅子(つだ うめこ)**です。津田梅子は元治元年12月3日(1864年12月31日)、江戸・牛込南御徒町(現在の東京都新宿区)に生まれました。父は幕臣であり、農学者でもありました。 彼女は日本初期の女子留学生の一人として、わずか6歳でアメリカへ渡り、長年にわたり西洋の教育を学びます。帰国後は、日本の女子教育の発展に生涯を捧げました。

❶ 津田梅子は何をやった人物なのか?

津田梅子の主な功績は次の3つです。

明治期の女性教育の礎を築いた
英語教育と個性を尊重する教育を推進
津田塾大学の前身となる学校を創立

当時の日本では、女性は家庭に入る存在とされることが一般的でした。その中で彼女は、「女性が自ら考え、学び、社会で生きる力を持つこと」の重要性を訴え続けました。

❷ 津田梅子が新5,000円札に採用された理由

津田梅子が選ばれた理由は、女性教育における先駆的な功績にあります。彼女が目指したのは、男性の視点による女子教育ではなく、女性自身が主体となる教育でした。その思想は、現代のジェンダー平等や教育の多様性にもつながっています。

新1,000円札に採用された北里柴三郎とは?

新1,000円札に選ばれたのが、北里柴三郎(きたざと しばさぶろう)です。北里柴三郎は嘉永5年12月20日(1853年1月29日)、肥後国阿蘇郡小国郷北里村(現在の熊本県小国町)に生まれました。実家は庄屋でした。彼は日本の近代医学を築いた微生物学者であり、教育者でもあります。通称は**「近代日本医学の父」です。

❶ 北里柴三郎は何をやった人物なのか?

北里柴三郎の代表的な功績は以下の3つです。

破傷風菌の純粋培養に世界で初めて成功
血清療法を確立し、感染症治療に革命をもたらした
私立北里研究所(北里大学の母体)を設立

彼の研究は、感染症による死亡率を大きく下げ、人々の命を救う医療体制の基礎を築きました。

❷ 北里柴三郎が新1,000円札に採用された理由

北里柴三郎が選ばれた理由は、日本の医療水準を世界レベルへ引き上げた功績にあります。
ちなみに彼は「ペスト菌の発見」により、第1回ノーベル生理学・医学賞の最終候補にまで残った人物でもあります。

2024年発行の新札に導入された2つの偽造防止技術

今回の新札では、世界最高水準の偽造防止技術が導入されています。ホログラムや透かし、虫眼鏡や顕微鏡でしか見れない小さなギミックなど、さらに目の不自由な方でもわかるようになっています。

❶ 3Dホログラム

紙幣の角度を変えると、肖像が立体的に回転して見える3Dホログラムを採用。
これは世界で初めて紙幣に導入された技術で、コピーや印刷では再現できません。
新1万円札・新5,000円札・新1,000円札すべてに採用されています。

❷ 高精細すき入れ

日本の伝統技術である「すき入れ(すかし)」をさらに進化させた技術です。
光にかざすと、肖像画と緻密な模様が鮮明に浮かび上がり、偽造を極めて困難にしています。

▲斜めにすると「NIPPON」の文字が浮かび上がる

▲目の不自由な方でも識別できるように11本の立体的な斜線が入っている。一万円札は左右の中央、五千札は上下の中心、千円札は左下と右上の斜めに斜線が入っている

お札の偽造防止技術

▲公式サイト偽造防止技術

まとめ|新札は「日本の未来」を映す鏡

今回は、20年ぶりに発行された新紙幣について、人物・技術の両面から解説しました。紙幣の刷新は約20年ごとに行われており、その都度、その時代が大切にしたい価値観が反映されています。今回選ばれた3人は、経済・教育・医療という分野で、現代日本の土台を築いた人物です。ぜひ新紙幣を手に取る際は、その背景にある物語にも思いを馳せてみてください。きっと、いつものお金が少しだけ違って見えるはずです。

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