【箱根峠から芦ノ湖へ】江戸時代に作られた歴史とロマンの石畳の道‼︎ 旧東海道を巡る旅

江戸時代に造られたもっとも有名な道といえば「旧東海道」です。現在でも名前を変え、日本の物流インフラを支えています。旧東海道はかつて多くの人たちが利用し、およそ2週間かけて目的地まで歩いて旅をしていました。そのため現在でも当時の名残りがさまざまな場所で残されています。また旧東海道沿いには「箱根峠」や「芦ノ湖」があり、現在でも人気の観光スポットとして多くの観光客で賑わっています。今回は、箱根峠から芦ノ湖へ続く道・歴史とロマンの旧東海道を巡る旅について詳しくご紹介します。

① 【旧東海道】総距離およそ492km古の道‼︎

旧東海道とは江戸日本橋から京都三条までを結ぶ道のことです。旧東海道の読み方は「きゅうとうかいどう」と読みます。総距離はおよそ492kmあります。旧東海道は江戸時代に整備された旧五街道の1つです。旧五街道は全てが江戸日本橋を起点に伸びて各地にある要所を結んでいます。

❶古事記・日本書紀の頃には【東海道】という名前が使われていた‼︎

「東海道」という名前が日本史に初めて登場したのは古事記・日本書紀からです。この時、倭建命(ヤマトタケルノミコト)が東国遠征をした時の主流の経路として東海道が使われました。その後、大宝律令(701年)に「畿内」と「道」などが広域行政区分の名称として使われます。今でいう北海道のような意味です。

❷旧東海道はいつできたのか?

現在に残る「旧東海道」は、慶長6年(1601年)に徳川家康によって成立しました。徳川家康が造った旧東海道の最初の目的は、徳川幕府がある江戸と、朝廷がある京都、豊臣氏の居城がある大阪を結び迅速に連絡を行うためです。当時は政情が安定しておらず、いつ戦が起きるかわからない時代でした。そのため旧東海道は、軍事上の目的から宿場と街道を整備し、迅速に兵を動かせるように造られました。その後徳川幕府が安定すると、大名の参勤交代の道として使われ、経済が発達するにつれ庶民の道へと代わっていきます。

❸旧東海道の歴史を解説‼︎

現在、旧東海道は「国道1号」に名前を変え、日本の大動脈道として利用されています。各地には旧東海道だったころの面影が残っています。

➁【箱根峠】江戸時代から残る石畳の道‼︎

箱根峠とは、神奈川県足柄下郡箱根町と静岡県田方郡函南町の間にある峠のことです。箱根峠の読み方は「はこねとうげ」と読みます。箱根峠は、現在の国道1号(旧東海道)にあります。箱根峠の標高は846mです。

❶通称「箱根ハ里」は天下の難所と呼ばれていた‼︎

箱根峠がある場所は、江戸時代には箱根越えの道、通称「箱根ハ里(はこねはちり)」と呼ばれた場所です。江戸時代に箱根ハ里は天下の難所と呼ばれていました。箱根ハ里とは、小田原宿から箱根峠を登り三島宿までの合計8里(約32km)の道のことです。箱根ハ里が天下の難所といわれた理由は、標高差が険しい坂道と雨や雪の時に足の脛(すね)までぬかるみに浸かる足場の悪さです。標高差の険しさは、小田原宿が標高約10m、箱根峠が標高846m、三島宿が標高約25mだったことからかなり急斜面の坂道でした。またぬかるみ防止に当時は竹が敷かれていましたが、歩いているうちにぬかるみに足をとられ進めなくなっていました。

❷江戸時代に石畳の道に整備される

あまりにも通行の難所だった箱根八里は石敷きの道に整備されます。延宝8年(1680年)に2間幅(約3.6m)で石が敷き詰められました。現在も畑宿から湖畔までの往時には、当時の石畳が保存整備され旧東海道のころの昔ながらの雰囲気が今でも残っています。ただし石畳は苔が生えており滑りやすいので雨や雪の日に石敷きの道を訪れる方は足元に十分注意してください。

➂【芦ノ湖】箱根の有名な観光地について解説‼︎

芦ノ湖とは神奈川県足柄下郡箱根町にある湖のことです。芦ノ湖の読み方は「あしのこ」と読みます。芦ノ湖は神奈川県最大の湖です。箱根峠から芦ノ湖までは、国道1号を通り箱根神社を経由すると車で約14分、距離で6.8kmの距離にあるので箱根峠を訪れた際には芦ノ湖にまで足を伸ばすことをおすすめします。

④芦ノ湖へのアクセス情報

こちらでは芦ノ湖へのアクセス情報について詳しくご紹介します。芦ノ湖の住所は「神奈川県足柄下郡箱根町」です。

❶箱根口ICから芦ノ湖へ車でお越しのルート

箱根口IC(神奈川県小田原市) ⇒ 国道1号小田原箱根道路(2.2km) ⇒ 山崎 ⇒  箱根新道(12.2km) ⇒ 芦ノ湖大観

旧東海道 まとめ

今回は、箱根峠から芦ノ湖へ続く道・歴史とロマンの旧東海道を巡る旅についてご紹介しました。旧東海道は、今も昔ながらの風情を残している場所がいくつもあります。とくに旅の難所であった箱根八里などは、石敷きの道が残っているところがあり、まさに歴史とロマンを堪能できる道です。また箱根峠から芦ノ湖へと続く旧東海道には関東屈指のパワースポット「箱根神社」があり「縁結び」「和合」「勝負運」など、さまざまなご利益を授かることができます。箱根周辺の雄大な景色を眺めながら、江戸時代の旅人の気分を味わうことが可能です。関東の旧東海道沿いを訪れた時には、ぜひ箱根峠や芦ノ湖を訪れてみてはいかがでしょうか。

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