東北宮城県のお城の中でもとくに有名なのが「白石城」です。あの独眼竜政宗でおなじみの伊達政宗ともゆかりのある名城です。平山城としては東北随一の規模を誇ります。美しさや構造でも他の追随を許さないほどの存在感があることから宮城県一の観光スポットです。また白石城のすぐ近くには、武家屋敷旧小関家も残されています。今回は、宮城県白石城・伊達政宗ゆかりの白石城と武家屋敷旧小関家について詳しくご紹介します。

①伊達政宗ゆかりの「白石城」とは?

伊達政宗ゆかりの「白石城」

白石城とは宮城県白石市益岡町にあるお城のことです。
白石城の読み方は「しろいしじょう」と読みます。
白石城の別名は地名から「益岡城」「桝岡城」といい、読み方はどちらも「ますおかじょう」と読みます。

❶白石城はどんなタイプのお城なのか?

白石城のお城のタイプは平山城です。日本のお城の分け方は、一般的に平野(平地)からの高さによって分けられます。大きく分けると次の3つに分かれます。

①から③に向かって、お城の高さは海抜からだんだん高くなります。

①平城(ひらじろ)
平城とは、平野にそのままの高さで築かれた城のこと

②平山城(ひらやまじろ)
平山城とは、平野の中にある低い山や丘陵に築かれた城のこと

③山城(やまじろ)
山城とは、山や丘の山頂付近を利用して築かれた城のこと

白石城は②の平山城です。
ちなみに白石城と同じ平山城には、大坂城、姫路城、仙台城、熊本城などの日本の名城があります。

❷白石城の天守閣からの眺め

白石城の天守閣からの眺め

白石城の天守閣からは、城下町一帯を眺めることができます。まるで白石城の城主になった気持ちになることができます。白石城の天守閣は三階櫓(三階建て)です。石垣天端からの屋根の先端までの高さは16.7mもあります。
しかも白石盆地の中にある独立丘陵地の北端の標高76mの高さの場所に築かれているので城下町一帯を隅々まで見渡すことが可能です。ちなみに現在の白石城の天守閣は平成7(1995)年3月に復元されたものです。もともとの白石城は明治7(1874)年に一度取り壊されています。

❸甲冑体験ができる

白石城天守閣では甲冑(かっちゅう)体験をすることができます。甲冑体験とは、昔のよろいを着る体験のことです。兜(かぶと)、胴(どう)、籠手(こて)を着けることができ、映画やドラマに出てくる戦国武将になりきることができます。また床几(しょうぎ)、刀、火縄銃(ひなわじゅう)などの戦国武将のアイテムも各種そろっています。
着付けができた後は、ポージングして写真撮影をすることも可能です。甲冑体験をするには、事前予約するだけでできます。

❹白石城の繫忙期と閑散期

白石城の繫忙期はイベントがある時期です。閑散期はイベントがない時です。白石城をゆっくり見て回りたい時には、イベントをやっていない閑散期を狙うことをおすすめします。

❺伊達政宗と白石城の関係

伊達政宗と白石城の関係は、伊達政宗が自身の重臣である片倉小十郎に白石城を与え城主にしたという関係です。白石城はかつて何度も城主が入れ替わっている特異な経歴がある城でした。戦国時代前は伊達家の領地でしたが、一旦豊臣秀吉に没収され、その後関ヶ原合戦の直前に伊達政宗が白石城を取り返し、再び伊達家の支配下になります。伊達政宗は家臣の片倉小十郎を城主にして、明治維新まで代々片倉家の居城になりました。

➁武士の暮らしが体感できる武家屋敷「小関家」

武士の暮らしが体感できる武家屋敷

武家屋敷とは、旧小関家のことです。現在の住所は「白石市西益岡町」です。場所は、白石城の三の丸外側にある沢端川沿いに建てられています。小関家とは、享保元年(1716年)に、白石城の片倉家に編入された片倉家の家臣のことです。片倉家の奥方用人として活躍したとされています。ちなみに享保元年とは、暴れん坊将軍でおなじみの徳川吉宗が、第8代征夷大将軍に就任した年です。

▲当時の武士の暮らしが再現されており、タイムスリップをしたかのような感覚を味わうことができます。

❶武家屋敷旧小関家はいつ頃建てられたのか?

武家屋敷旧小関家が建てられたのは、片倉家の家臣になった15年目に建てられた事がわかっています。理由は一度解体された時に「享保15年2月12日(1730年)」の墨書が発見されたからです。

❷中級武士の屋敷があったエリア

中級武士の屋敷があったエリア

武家屋敷旧小関家がある場所は、中級武士の屋敷があったエリアにあります。白石城の北側で、三の丸の外堀にあたる沢端川に面しており、当時の武家屋敷の名金残と情緒が溢れています。現在は、閑静な住宅街になっています。

❸共通券を使って白石城・武家屋敷めぐり

白石城・歴史探訪ミュージアムで、共通券を購入すれば次の3つの施設をセット料金で訪れることができます。

①白石城
②立体ハイビジョンシアター
③武家屋敷 
ぜひ、ご利用されてみてください。

➂白石城へのアクセス情報

こちらでは白石城へのアクセス情報について詳しくご紹介します。白石城の住所は「宮城県白石市益岡町1-16」です。

❶東京から白石城へ車でお越しのルート

東京IC ⇒ 東名高速道路 ⇒ 首都3号渋谷線 ⇒ 首都中央環状線 ⇒ 首都5号池袋線 ⇒ 首都中央環状線 ⇒ 首都川口線 ⇒ 川口JCT ⇒ 東北自動車道 ⇒ 白石IC(宮城県) ⇒  車で約10分 ⇒ 白石城 

まとめ

今回は、宮城県白石城・伊達政宗ゆかりの白石城と武家屋敷旧小関家についてご紹介しました。白石城は外観が美しく、さらに天守閣から眺める景色はまるで城主になったような爽快感を感じることができるお城です。また武家屋敷旧小関家は、今も直属の主君の城を守るがごとく、白石城の近くにあります。どちらも江戸時代の佇まいを今に残す貴重な歴史の宝庫です。宮城県を訪れた時には、ぜひ白石城と武家屋敷旧小関家を訪れてみることをおすすめします。

▲白石城

▲武家屋敷旧小関家

しろいし観光ナビ
宮城県白石市の観光や人気スポットを紹介しています。白石には小原温泉、鎌先温泉があり、名所・旧跡も多く点在しています。街中には、堀割・水路があり、商家の蔵が点在するなど城下町らしい趣がみられ、平成7年(1995年)には白石城が城下町のシンボルとして復元されていま...

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