名曲「天城越え」の舞台となった滝があることをご存じですか?その滝の名前は「浄蓮の滝」といいます。浄蓮の滝は、水が激しく滝壺に落ちていくことで有名な滝です。この激しいさまが「天城越え」の歌詞には欠かせません。そのため「天城越え」の舞台となった観光スポットを多くの方たちが訪れています。今回は、静岡県浄蓮の滝・名曲「天城越え」の舞台となった伊豆随一の滝について詳しくご紹介します。
①【浄蓮の滝】天城越えで有名な絶景滝‼︎
浄蓮の滝とは、静岡県伊豆市湯ヶ島の狩野川水系本谷川の上流にかかる滝のことです。浄蓮の滝の読み方は「じょうれんのたき」と読みます。落差は25mで、幅は7m、滝壺の深さは15m、滝型式は直瀑(ちょくばく)です。浄蓮の滝は天城山中では最大の滝といわれています。
❶浄蓮の滝の名前の由来は?
浄蓮の滝の名前の由来は、滝の近くに「浄蓮寺」という寺があったことから名付けられました。浄蓮寺があったのは、狩野川の左岸の山中にあったといわれています。
❷浄蓮の滝は明治時代末期までは人々が近づけない滝だった
浄蓮の滝は明治時代末期までは、断崖と狭谷の中にあり簡単には人々が近づけない滝でした。浄蓮の滝へ人々が入れるようにしたのは、天城の偉人「安藤藤右衛門(あんどう とうえもん)」です。安藤藤右衛門が浄蓮の滝に人々が入れるようにしたきっかけは、明治13年に旅館「湯本館」を開業したことによります。これにより多くの文化人が湯ケ島温泉を訪れるようになります。その後月日が流れ明治39年、安藤藤右衛門は浄連の滝への下降道を独力で開き人々の往来を可能にしました。浄連の滝には、現在も安藤藤右衛門の功績をたたえ安藤翁懐徳碑が建立されています。
❸天城越えで有名な滝です‼︎
浄蓮の滝は名曲「天城越え」の舞台となったことで有名な滝です。「天城越え」は、1986年に演歌歌手石川さゆりによってリリースされました。「天城越え」がつくられた理由は当時のレコード会社が石川さゆりにしか歌えない難易度の高い作品をつくろうとしたからです。「天城越え」を作詞した吉岡治と作曲した弦哲也、編曲した桜庭伸幸の3人で、天城湯ヶ島町の温泉旅館・白壁荘に宿泊し曲をつくりあげます。作詞した吉岡治は旅館周辺を散策しながら歌詞の原案を練っていきました。この時、吉岡治が歌詞のヒントにしたのが、浄蓮の滝に伝わる「女郎蜘蛛の伝説」です。これにより歌の主人公と女郎蜘蛛の化身と重ね合わせたことで、女の情念をテーマにした名曲「天城越え」が完成しました。ちなみに浄蓮の滝には「天城越え」の歌碑が建てられているので曲のファンの方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
❹渓流釣りが楽しめます‼︎
浄蓮の滝がある川のすぐ下流では渓流釣りを楽しむことが可能です。浄蓮の滝には天然の本谷川を利用した「天城国際鱒釣場」が造られています。天城国際鱒釣場には、アマゴやニジマスが放流されています。釣竿などのフィッシンググッズは一式レンタルができるので手ぶらで来て釣ることが可能です。また釣った魚は持ち帰りも、その場で焼き魚にして食べることもできます。なれると簡単に釣ることができるので、釣り初心者の方でも安心してチャレンジしてみてください。
❺近くにわさび畑があり
浄蓮の滝の近くにはわさび畑があります。浄蓮の滝の近くで天然のわさびがつくれる理由は、滝からの水が冷たく清流だからです。わさび畑が浄蓮の滝の遊歩道に沿って遠くまで続いている貴重な情景を見ることができます。そしてわさび畑では、コンコンと流れる冷水でみずみずしい真緑のわさびが育てられています。天然のわさびをすりおろすと、あのキーンと鼻から抜けるような独特の辛みを楽しむことが可能です。
➁【上の滝】冒険感満載の隠れ滝‼︎
上の滝とは、浄蓮の滝の上流にある滝のことです。上の滝の読み方は「うえのたき」と読みます。落差は10mで、滝型式は直瀑です。ただし浄蓮の滝ほど有名でなく、その存在はほとんど知られていません。そのため別名「穴場の滝」とも呼ばれています。上の滝に行くには、浄蓮の滝が流れる狩野川水系本谷川を上流に向かって歩くとたどり着くことができます。
❶遊歩道が整備されていない滝
上の滝は遊歩道が整備されていない滝です。そのため道なき道を登って行く必要があります。上の滝へ行くには、靴の踏み跡をたどって行き、途中にある赤い旗やトラロープにそって、沢に向かって降りていってください。すると朽ちているような階段梯子があるので、利用してさらに降りていきます。沢が見えてきたら上流に向かって歩いていくと上の滝にたどり着くことが可能です。ただし初心者が1人で行くのはおすすめできません。必ずガイドか、何度も上の滝へ行ったことがある人と一緒にいきましょう。上の滝へは1人で行くと、大変危険です。
➂浄蓮の滝へのアクセス情報
こちらでは浄蓮の滝へのアクセス情報について詳しくご紹介します。浄蓮の滝の住所は「静岡県伊豆市湯ケ島892−14」です。
❶伊豆市役所から浄蓮の滝へ車でお越しのルート
伊豆市役所(静岡県伊豆市小立野) ⇒ 国道136号 ⇒ 県道349号 ⇒ 国道414号 ⇒ 浄蓮の滝 |
総移動距離は約13.9 km、移動距離は約22分で着きます。
浄蓮の滝 まとめ
今回は、静岡県浄蓮の滝・名曲「天城越え」の舞台となった伊豆随一の滝についてご紹介しました。静岡県浄蓮の滝は「天城越え」を彷彿させるような、落水を滝壺に叩きつける激しい滝です。一面は常に清涼な風情が漂っており、ヒンヤリして引き締まった空間です。すぐ近くには、渓流釣り場やわさび畑があり、たっぷりと伊豆随一の滝を堪能することができます。静岡県を訪れた時には、ぜひ浄蓮の滝にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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