合掌造り集落といえば白川郷です。白川郷は1995年にユネスコの世界遺産になったことで世界的に有名になった合掌造り集落です。そのため多くの観光客が訪れるようになりました。ただし現在は観光地化してしまい、日本の原風景としての価値が失われつつあります。そんな中、白川郷ほど観光地化しておらず、ゆったり原風景を楽しめる合掌造り集落があります。それは「相倉合掌造り集落」と「菅沼合掌造り集落」です。2つの合掌造り集落は今でも伝統的な生活様式が息づいています。今回は、富山の世界遺産・白川郷だけじゃない相倉と菅沼合掌造り集落について詳しくご紹介します。
そもそも合掌造りとは何か?
岐阜県の白川郷、富山県の五箇山で造られている合掌造りとはどんなものでしょうか?合掌造りとは、茅葺きの急こう配の三角屋根に、屋根裏に蚕(かいこ)を飼育する広い作業場がある大家族が住めるような豪雪地域用の大型の和風の民家のことです。パッと見は、日本昔話に出てくるような昔の民家の大型版です。そのため日本人が見ると、どこか懐かしい雰囲気がある古民家に見えます。
①【相倉合掌造り集落】昔ながらの生活が今も息づいています‼︎
相倉合掌造り集落とは富山県南砺市相倉にある合掌造り集落のことです。相倉合掌造り集落の読み方は「あいのくらがっしょうづくりしゅうらく」と読みます。合掌造りで有名な岐阜県にある白川郷(しらかわごう)とは異なり、富山県の五箇山(ごかやま)にある合掌造り集落です。
❶相倉合掌造り集落とはどんな集落なのか?
相倉合掌造り集落は、岐阜県の白川郷から真北に約30km、車で約40分の距離にある庄川の西側の山腹のなだらかな段丘の細長い台地に広がる集落です。集落の27戸のうち、20戸が合掌造りの民家です。相倉合掌造りの民家が建てられたのは、江戸時代から明治時代にかけての約350〜100年前です。相倉合掌造り集落は細長い台地にあり規模は広く、合掌造りの民家をはじめ、寺院、神社、土蔵、板倉などさまざまな建物が建てられています。集落内では今なお人々が生活を営んでおり、昔ながらの生活が今も息づいています。そのため白川郷と比べると、観光地化はしていません。
②【菅沼合掌造り集落】展望広場から合掌造りの集落を眺められる‼︎
相倉合掌造り集落の駐車場から段々畑を5分ほど登ったところに、集落を一望できる相倉展望台があります。相倉展望台から晴れた日には、集落だけでなく、白山連峰まで見渡すことができます。とくに、紅葉が色づく秋口にはおすすめです。
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❶菅沼合掌造り集落とはどんな集落なのか?
菅沼合掌造り集落とは富山県南砺市菅沼にある合掌造り集落のことです。菅沼合掌造り集落の読み方は「すがぬまがっしょうづくりしゅうらく」と読みます。菅沼合掌造り集落は、白川郷と相倉合掌造り集落の中間にあり、相倉合掌造り集落から約11km、車で約15分の距離にあります。五箇山にある菅沼集落は、東西北の3方角を庄川、南を雪持林が覆う急斜面に囲まれた平坦地にあります。イメージ的には半島のような土地です。合掌造りの民家は9棟あります。またその他にも伝統的な工法で建てられた土蔵や板倉、江戸時代の主産業を学べる「塩硝の館」や「五箇山民俗館」もあります。菅沼合掌造り集落も観光地化されていないので、日本の原風景を感じてみたい時にはおすすめです。
❷集落を一望できる展望広場
菅沼合掌造り集落には、集落を一望できる「南砺市世界遺産菅沼合掌造り集落展望広場」があります。展望広場からは、住民が普通に暮らしている姿を眺められ、素朴でのどかな景色を見ることができます。
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➂【五箇山合掌の里】宿泊ができ、郷土体験もできます‼︎
五箇山合掌の里とは富山県南砺市菅沼にある宿泊施設のことです。五箇山合掌の里の読み方は「ごかやまがっしょうのさと」と読みます。場所は菅沼合掌造り集落に隣接した場所に建てられています。建物の外観は合掌造りの民家です。五箇山合掌の里の構成は、移築された合掌造りの民家全13棟で構成されています。五箇山エリアの伝統的な生活を体験することが可能です。
❶宿泊について
五箇山合掌の里では次の2つの宿泊が可能です。
①自炊で個人宿泊(3棟で3家族まで可能)
②団体宿泊(4棟で250名まで可能)
❷料理について
五箇山合掌の里では事前予約で伝統的な地元の料理を食べることが可能です。
①報恩講御膳
②岩魚御膳
③郷土御膳
④朝食
▲風光明媚な圧川の風景を望むことができます。
④相倉合掌造り集落へのアクセス情報
こちらでは相倉合掌造り集落へのアクセス情報について詳しくご紹介します。相倉合掌造り集落の住所は「富山県南砺市相倉」です。
❶相倉合掌造り集落への車でお越しのルート
五箇山IC(富山県南砺市上中) ⇒ 東海北陸自動車道 ⇒ 福光IC ⇒ 国道304号 ⇒ 相倉合掌造り集落 |
まとめ (ゆっくり観光できるので白川郷よりおすすめかも‼︎)
今回は、富山の世界遺産・白川郷だけじゃない相倉と菅沼合掌造り集落についてご紹介しました。観光地化した白川郷では味わえない日本の原風景を体感してみたい人には、相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落はおすすめです。素朴で、和やかな時間を体感することができます。富山県を訪れた時には、ぜひ相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落を訪れてみてはいかがでしょうか。
▲公式サイト
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Comment
Very well described. Bravo Tomo!
Very interesting these villages, almost like an open air museum. Some houses look like those of the Swiss or Austrian Alps. The mountain dwellings are well recognizable by their pointed roofs. In Europe cows were raised and in Japan silkworms. Thank you Tomo for this very complete description, with addresses of the houses, rentals. I like to sleep in traditional dwellings than in great hotels. Your description makes you want to visit the place. Bravo.