富山県富山市八尾町には古き良き歴史ある街並みを残す魅力的な観光スポットがあります。その観光スポットとは「諏訪町本通り」です。一見、よくあるような名称の通りです。ところがここには約300年の歴史を持つ伝統的な民謡行事「おわら風の盆」があります。気品高く、哀愁漂うどこか物悲しい独特な世界観を持った行事です。今回は、諏訪町本通り・300年受け継がれてきた地元の民謡「おわら風の盆」について詳しくご紹介します。
①【諏訪町本通り】坂の街道が織りなす歴史の情景‼︎
諏訪町本通りとは、富山県富山市八尾町にある「通りの名前」のことです。諏訪町本通りの読み方は「すわまちほんどおり」と読みます。諏訪町とは、八尾町の旧町と呼ばれる地区の一つの名前のことで、町名のことではありません。諏訪町の正式名称は「八尾町諏訪町」といいます。ちなみに八尾町には、諏訪町の他に東町、東新町、西町、西新町、鏡町など、11の旧町名が残っています。
❶別名「越中八尾」と呼ばれていた
諏訪町本通りは、別名「越中八尾(えっちゅうやつお)」とも呼ばれていました。越中とは現在の富山県のことで、八尾とはそのまま八尾町のことになります。八尾という地名の由来は、八方の尾根が合流する部分であったことから命名されました。尾根とは、山の中の高い部分の連なり(道のようなもの)のことです。
❷『諏訪町本通り』はノスタルジックな坂の町‼︎
諏訪町本通りは坂の町です。八尾町の中でも旧町と呼ばれる地区は、尾根が合流する場所にあるので緩やかな坂道が形成されています。飛騨の山々に向かうほど、傾斜がかかります。諏訪町本通りでは、傾斜に石を積み上げた石畳みが造られました。
❸ノスタルジックな古き良き歴史ある街並み‼︎
諏訪町本通りは古き良き歴史ある街並みが残る場所です。諏訪町本通りが古き良き歴史ある街並みを残せた理由は、地元の人たちが諏訪町本通りの伝統的な屋根瓦・格子戸・白壁で造られた建物の歴史的価値を守るために保全に努めたからです。現在も約90戸が立ち並び、今もなお昔ながらの風情を残しています。ただし建物のほとんどは昭和時代に建てられたものです。正確には諏訪町本通りとは「江戸時代風の伝統的な建物が建つ街並み」ということです。
❹ 『おわら風の盆』諏訪町本通りで息づく300年の伝統!!
諏訪町本通りでは、300年受け継がれてきた地元の民謡「おわら風の盆」が現在も開催されています。おわら風の盆とは「秋の訪れを告げる行事」のことです。おわら風の盆の読み方は「おわらかぜのぼん」と読みます。おわら風の盆の特徴は、編み笠を目深に被った男女が、三味線・胡弓・太鼓で奏でた哀愁ある「越中おわら節」の唄とメロディに合わせて、情緒豊かに気品高く踊りながら町を練り歩く行事です。おわら風の盆の参加者は旧町と呼ばれる11の町(支部)の人たちです。毎年9月1〜3日の3日間行われています。
❺『若宮八幡社 蚕養宮』街を見守るパワースポット‼︎
若宮八幡社蚕養宮は、富山県八尾市東新町にある神社のことです。ちなみに若宮八幡社と蚕養宮はもともとは別々の神社です。蚕養宮は別名「かいこのみや」や「さんようぐう」とも呼ばれています。「蚕」を祀った珍しいお宮です。具体的な場所は、標高200mの城ヶ山の南部にあります。蚕養宮の建立は天明元年(1781年)で、日本史では天明の大飢饉の前年です。蚕養宮は明治11年(1878年)に、若宮八幡社に合祀され社殿を改築して現在に至っています。
❻眺望の広場から諏訪町の街並みを眺められる‼︎
眺望の広場からは、諏訪町の街並みを眺めることができます。眺望の広場とは、諏訪町本通りの南東部にある城ヶ山公園(しろがやま こうえん)内にある展望所のことです。標高202mから眼下を見渡すことができるので、諏訪町の街並みを隅々まで眺めることができます。
▲こちらの道を登れば10分以内に展望スペースへ到着します。
❼西町の展望台からは井田川のきれいな景色が眺められる‼︎
西町の展望台からは井田川のきれいな景色を眺めることができます。展望台は、2013年に井田川から約30mの高さにある石垣沿いの坂に造られました。見晴らしがよく、遠くの方まで眺めることが可能です。
➁諏訪町本通りへのアクセス情報
こちらでは諏訪町本通りへのアクセス情報について詳しくご紹介します。諏訪町本通りの住所は「富山県富山市八尾町諏訪町2605 」です。
❶東京から諏訪町本通りへ飛行機と車でお越しのルート
東京羽田空港 ⇒ 富山空港 ⇒ 車 ⇒ 富山中部広域農道 ⇒ 県道68号 ⇒ 県道7号 ⇒ 県道224号線 ⇒ 県道472号線 ⇒ 八尾町上新町 ⇒ 諏訪町本通り |
まとめ
今回は、諏訪町本通り・300年受け継がれてきた地元の民謡「おわら風の盆」についてご紹介しました。
諏訪町本通りは、現在も古き良き歴史ある街並みを残す魅力溢れる観光スポットです。風情ある石畳の道に、昔ながらの商店が立ち並び、加賀藩から町建の許可をもらうことができ門前町として発展してきた輝かしい歴史があります。また「おわら風の盆」は、江戸時代から300年余りも受け継がれている地元の人たちに愛されている民謡行事です。それぞれの支部で、衣装、踊り方、唄の歌詞など全部違います。そのため見比べるという楽しみ方ができます。もし富山県を訪れた時には、ぜひ諏訪町本通りを訪れてみることをおすすめします。
▲公式サイト
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