山口県長門市には、123基の朱色鳥居をまるでドミノのコマのように並べた神社があります。その神社とは「元乃隅神社」です。元乃隅神社は、創建されてからまだ70年も経っていない新しい神社です。ところが話題性にかけては、世界遺産の広島の厳島神社、京都の金閣寺にも引けを取らないほどの人気があります。今回は、長門市元乃隅神社・日本海に向かって並ぶ123基の朱色鳥居の絶景について詳しくご紹介します。
①【元乃隅神社】123の鳥居が創り出す絶景‼︎
元乃隅神社とは、山口県長門市の油谷津黄(ゆやつおう)にある神社のことです。元乃隅神社の読み方は「もとのすみじんじゃ」と読みます。旧称は「元乃隅稲成神社」といいます。神社の創建は昭和30年(1955年)で、まだ70年も経っていない新しい神社です。
❶元乃隅神社が創建されたきっかけ
元乃隅神社が創建されたきっかけは、昭和30年に地元で網元をしていた岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元に白狐が現れてお告げがあったからです。岡村斉さんによると、白狐は「これまでに漁をしてこられたのは誰のおかげか」「われをこの地に鎮祭せよ」と告げられたとのことです。ちなみに元乃隅神社は「神社」と名づけられていますが宗教法人ではありません。現在でも岡村氏の個人所有物です。
❷元乃隅神社の特徴
元乃隅神社の特徴は、神社の本殿から日本海に向かって建てられた123基の朱色の鳥居です。まるでドミノのコマのようにびっしりと海岸に向かって並べられています。123基の朱色の鳥居を建てたのにかかった期間は昭和62年から10年かけて建てられました。
❸なぜ朱色の鳥居を123基も建てたのか?
朱色の鳥居を123基も建てた理由は「123」が縁起がよい数だからです。「123」という数は「一二三(ひふみ)」とも読むことができます。「一二三(ひふみ)」が縁起が良い理由は、一・二・三・四・五・六に続き、物事が始まって大きくなっていくからです。また「一二三(ひふみ)」には「ひふみ祝詞(のりと)」という意味があり「死人も生き返る」とされています。ちなみに朱色の鳥居123基には、それぞれ1本1本に奉納者の名前が刻まれています。
❹なぜ元乃隅神社は注目されるようになったのか?
元乃隅神社が注目されるようになった理由は、2015年にアメリカのCNNのウェブニュースで「日本の最も美しい場所31選」に選ばれたからです。この時、元乃隅神社にとってラッキーだったことが起こります。それは世界遺産の厳島神社(広島)や、金閣寺(京都)などの国宝級の建物と同列で報道されたからです。これにより報道前は年間2〜3万人だった参拝者は、報道後はおよそ2倍の年間7.5万人になります。その後倍々ゲームで参拝者が増え、現在は30万人超えまで増えている状況です。
▲鳥居の先は断崖絶壁になっておりスリルを味わえます。しかし、滑りやすいので足元には十分注意してください。
❺元乃隅神社にはどんなご利益があるのか?
元乃隅神社に参拝することで次のご利益があります。商売繁盛・大漁・海上安全・良縁・子宝・開運厄除・福徳円満・交通安全・学業成就などです。
❻龍宮の潮吹
龍宮の潮吹とは、元乃隅神社の123基の朱色の鳥居をすべてくぐった先にある岸壁で起こる現象のことをいいます。正確にいうと「龍宮」とは長門市の油谷町津黄漁港の北西端の岬、または畑島付近の海の波でけずられてできた海蝕地形のことです。「潮吹」とは、海蝕地形の穴に波が打ちつけられた時に、まるでクジラが潮を吹いたように海水が高く噴き上がる現象のことです。まとめると「龍宮」という場所で「潮吹」という現象が起こることから「龍宮の潮吹」と呼ばれるようになりました。
②【棚田の花段】棚田を利用したハーブ園‼︎
棚田の花段とは山口県長門市油谷後畑にある段々畑のことです。元乃隅神社よりも南西の場所にあります。もともとは耕作放棄地だった棚田を開墾してハーブ園が造られました。「棚田の花段」の読み方は「たなだのはなだん」と読みます。
❶50種類以上のハーブが栽培中のハーブ園
現在の棚田の花段は、50種類以上のハーブが栽培中のハーブ園です。もともと棚田には別の作物が栽培されていました。その後耕作放棄地になったことで、雑草・竹・樹木に覆われてしまい畑としての機能を喪失します。そんな中、NPO法人が棚田を復活させようと立ち上がり、ハーブを栽培しハーブ園を造りました。高台からは美しいハーブ園を眺めることができます。
❷ハンモックやベンチから日本海を一望できる‼︎
棚田の花段には、ハンモックやベンチから日本海を一望できる広場があります。ハンモックに寝そべり、ゆったり過ごせます。
③元乃隅神社へのアクセス情報
こちらでは元乃隅神社へのアクセス情報について詳しくご紹介します。元乃隅神社の住所は「山口県長門市油谷津黄498」です。
❶長門市役所から元乃隅神社への車でお越しのルート
長門市役所(山口県長門市東深川1339−2) ⇒ 県道56号 ⇒ 国道191号 ⇒ 元乃隅神社
総移動距離は約17.1 km、移動時間は約24分で着きます。
元乃隅神社 まとめ
今回は、長門市元乃隅神社・日本海に向かって並ぶ123基の朱色鳥居の絶景についてご紹介しました。長門市元乃隅神社は、123基の朱色鳥居とバックの日本海の青さのコントラストが際立つ美しい絶景地です。高台から見下ろすと圧倒的なスケール感に心踊ります。山口県長門市を訪れた時には、ぜひ元乃隅神社にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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