静岡県で、かつて東海道の三大難所の1つといわれていたのが「薩埵峠」です。薩埵峠は、その断崖絶壁の険しさから江戸時代には有名な浮世絵にも描かれてた場所です。ところが現在は、海岸線沿いに大工事が施されたことで、東海道一の富士山の絶景ポイントとして大変貌を遂げています。そのため誰もが知る有名な場所になりました。今回は、静岡県薩埵峠・断崖絶壁の難所が東海道一の富士山の絶景ポイントについて詳しくご紹介します。

①【薩埵峠】高速道路と富士山絶景スポット‼︎

【薩埵峠】高速道路と富士山絶景スポット

薩埵峠とは、静岡県静岡市清水区にある峠のことです。薩埵峠の読み方は「さったとうげ」と読みます。薩埵峠は難読地名のため、現在は「さった峠」として表記されているケースが増えてきました。

❶薩埵峠の名前の由来とは?

薩埵峠の名前の由来とは?

薩埵峠の名前の由来は、鎌倉時代に由比倉沢の海岸で漁網にかかった地蔵菩薩(じぞうぼさつ)を峠に祀ったことが名前の由来です。菩薩とは仏教において「悟りを求める衆生(薩埵:sattva(さった))」という意味があります。そこから地蔵菩薩(薩埵)を祀った峠が転じて、薩埵峠となりました。

❷浮世絵にも描かれた場所

薩埵峠は浮世絵にも描かれた場所です。薩埵峠が描かれた浮世絵とは、歌川広重の「東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺」(保永堂版)です。「東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺」は、1833年歌川広重が37歳の頃に描いた作品といわれています。作品には当時の薩埵峠を越える人たちが3人描かれています。この浮世絵の構図のポイントは、傾斜角45度の斜面から今にも3人が転落しそうに描くことで、当時の薩埵峠がかなりの難所だったことを表現していることです。

❸薩埵峠は東海道三大難所の1つだった

歌川広重が浮世絵で描いた頃の薩埵峠は「東海道三大難所」の1つと呼ばれていました。東海道三大難所とは「薩埵峠」「箱根峠」「鈴鹿峠」の3つです。

❹富士山が見れる絶景スポット‼︎

富士山が見れる絶景スポット

現在の薩埵峠は富士山が見れる絶景スポットです。薩埵峠の展望台からは、富士山、駿河湾、伊豆半島、三保半島を一望することができます。また静岡県静岡市清水区にある興津駅(おきつえき)からは、薩埵峠の展望台まで行ける2つのハイキングコースがあります。

①薩埵上道コース:総移動距離約3.4km、移動時間徒歩約50分

②薩埵中道コース:総移動距離約2.9km、移動時間徒歩約45分

❺現在は海岸線を安全に通行できるようになった

現在は、薩埵峠を通らずに海岸線を安全に通行できるようになりました。もともとの薩埵峠は、断崖絶壁の峠で非常に交通が不便な場所でした。ところが嘉永7年(1854年)に、薩埵峠の眼下の海が大地震で海岸が隆起します。これにより当時の人たちはわざわざ薩埵峠を通らずに、海岸線を安全に通行できるようになりました。また現在になると、海岸線は何度も大工事が繰り返され、道幅がどんどん拡張されていきます。そしてこの海岸線はやがて東海道本線、国道1号線、東名高速道路が開通します。これにより現在の薩埵峠には、かつて東海道三大難所といわれた面影はありません。

➁薩埵峠周辺の観光スポット

こちらでは薩埵峠周辺の観光スポットについて詳しくご紹介します。

❶白髭神社

白髭神社とは、静岡県静岡市清水区興津東町にある神社のことです。白髭神社の読み方は「しらひげじんじゃ」と読みます。白髭神社は薩埵峠から約1 kmの場所にあります。興津東町にある白髭神社では、猿田彦大神(さるたひこおおかみ)が祀られています。猿田彦大神とは、日本神話で天孫降臨の際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受けた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へと導いた神様です。そのため「万事良い方向へ導いてくれる」みちひらきの大神として崇められています。学業・仕事の成功、厄除けや災難よけのご利益があります。

❷海岸寺

海岸寺とは、静岡県 静岡市 清水区興津東町にあるお寺のことです。海岸寺の読み方は「かいがんじ」と読みます。海岸寺は薩埵峠 から 約1.1kmの場所にあります。興津東町から薩埵峠へ向かう遊歩道の入口から入った山の中腹にある小さなお寺です。お寺の前からは駿河湾の絶景を見ることができます。

➂薩埵峠へのアクセス情報

こちらでは薩埵峠へのアクセス情報について詳しくご紹介します。薩埵峠展望台の住所は「静岡市清水区由比西倉沢」です。

❶清水ICから薩埵峠 展望台へ車でお越しのルート

清水IC(静岡県静岡市清水区庵原町) ⇒  国道1号 ⇒ 薩埵峠 展望台

総移動距離約32.4 km、移動時間約32分で着きます。

薩埵峠 まとめ

今回は、静岡県薩埵峠・断崖絶壁の難所が東海道一の富士山の絶景ポイントについてご紹介しました。静岡県薩埵峠はかつては東海道の難所として有名で、浮世絵の題材として描かれるほど険しい断崖絶壁の場所でした。ところが現在は道路が整備されたことで、展望台や海岸線が開通し交通の便が良い場所になります。それにより薩埵峠展望台からは、雄大な富士山を望むことができ、東海道一の富士山の絶景ポイントになりました。静岡県を訪れた時には、ぜひ薩埵峠にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

薩埵(さった)峠展望台へのアクセスのご案内
静岡県静岡市(政令指定都市)のウェブサイトです。生活情報・観光情報ほか、住む人にも来る人にも便利な情報を掲載しています。

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