栃木県大田原市には白鳥観測の2大スポットがあります。それは「羽田沼」と「琵琶池」です。どちらも白鳥を観察することができるおすすめのスポットです。今回は、栃木県の2大白鳥観測スポット・羽田沼と琵琶池での白鳥ウォッチングについて詳しくご紹介します。
①【羽田沼】とはどんな沼?
羽田沼とは、栃木県大田原市羽田にある沼のことです。羽田沼の読み方は「はんだぬま」と読みます。現在、羽田沼は白鳥の飛来地として有名です。
❶羽田沼はどんな場所なのか?
羽田沼は栃木県の大田原市役所からみると、北東に約9㎞の位置にある沼です。羽田小学校の西側に位置しています。長さ300m、横幅100mで上空から見るときれいな長方形の形をしています。面積は4.7haで、東京ドーム約1個分の広さです。水源は湧水で、江戸時代後期に農業用貯水池として造られました。
❷羽田沼の歴史
羽田沼が歴史上に初めて登場したのは江戸時代の後期頃です。黒羽藩(現在の栃木県大田原市)の藩主・大関増業(おおせき ますなり)氏が著した「創重可維(そうじゅうかい)」の「封城鄉 村誌(ふうじょうごうそんし)」の中に登場しました。その当時の名称は羽田沼ではなく「大溜池(おおためいけ)」といいます。農業用貯水池となったのは、江戸時代の文化14年(1817年)頃です。また羽田沼は明治28年発行の「地誌編 雑材料取調書」の中で、「鏡池(かがみがいけ)」 また 「芦池 (あしのいけ)」という名称で登場しています。明治以降は「長者が池」という名称になります。現在はかつてこの地域にあった「羽田村」から名前をとって羽田沼になりました。
❸羽田沼が白鳥の飛来地になった理由
羽田沼が白鳥の飛来地になった理由は、近くにある琵琶池(びわいけ)に飛来していた白鳥が羽田沼にもエサがあったことで立ち寄るようになったからです。もともとは羽田沼の近くにある琵琶池が、栃木県内唯一の白鳥の越冬地でした。ところが羽田沼にも白鳥の主食である水草が大量にあったことと、また人間が餌付けしたことが原因で毎年飛来するようになりました。羽田沼に白鳥が飛来するようになったのは、昭和45年(1970年)頃からといわれています。
❹羽田沼での白鳥の見ごろの時期とは?
羽田沼での白鳥の見ごろの時期は、毎年10月末から翌3月にかけてです。白鳥の種類は主にコハクチョウ・オオハクチョウです。毎年約100羽前後が飛来しています。
❺ 羽田沼で白鳥の観測はできるのか?
羽田沼で白鳥の観測はできます。理由は羽田沼は東京ドーム1個分しかなく、横幅が100mしかないので岸から裸眼で見ることができるからです。ただし現在は、直接飛来する数は減ってきています。理由は、白鳥のエサやフンで水質が汚染されたからです。
❻2010年から野鳥への餌付けが全面禁止
羽田沼は2010年から野鳥への餌付けが全面禁止になりました。そのため白鳥にはぜったいにエサを与えないでください。餌付けをしている近くの水田で白鳥を観測することができます。
➁【琵琶池】とはどんな池?
琵琶池とは栃木県大田原市藤沢にある池のことです。琵琶池の読み方は「びわいけ」と読みます。もともとは栃木県内唯一の白鳥の越冬地でした。
❶琵琶池の歴史
琵琶池はもともとは、現在のように池ではなく自然の沼沢(しょうたく)でした。沼沢とは、沼よりも浅い湿地のことで、水深1m以下で、水面と岸が同じ高さにあり水草が繁茂しやすい湿地帯のことです。琵琶池は江戸時代の文久2年に、初めて揚水のための堤防を造る工事が開始されます。その後、10年の歳月を経て完成しました。また昭和の時代になると、昭和30年(1955年)に箒川から水を引いて田んぼへの給水が始まり、現在のような灌漑用の池になります。
❷琵琶池の名前の由来とは?
琵琶池の名前の由来は、旅の琵琶法師がこの池に立ち寄ったことが名前の由来です。かつて旅の琵琶法師が、喉が乾いたことからこの池の水で喉を潤します。琵琶法師は、池のほとりで琵琶を奏でました。すると琵琶の美しい音色が村中に響き渡ります。村人は琵琶の美しい音色がいつまでも耳から離れなかったことから、この池の名を琵琶法師にちなんで琵琶池と名づけました。
❸琵琶池での白鳥の観測はできるのか?
琵琶池での白鳥の観測はできます。ただし現在は白鳥の飛来がかなり減っているので観測はできないかもしれません。私が訪れた時は観測できませんでした。
➂羽田沼へのアクセス情報
こちらでは羽田沼へのアクセス情報について詳しくご紹介します。羽田沼の住所は「栃木県大田原市羽田」です。
❶大田原市役所から羽田沼への車でお越しのルート
大田原市役所 本庁舎(栃木県大田原市本町1丁目4−1) ⇒ 北大通り ⇒ 羽田沼
総移動距離は約9.2 km、移動時間は約15 分で着きます。
羽田沼&琵琶池 まとめ
今回は、栃木県の2大白鳥観測スポット・羽田沼と琵琶池での白鳥ウォッチングについてご紹介しました。栃木県にある羽田沼と琵琶池は、白鳥の観測スポットです。ただし白鳥がいない時には、カモがいるのでカモウォッチングをお楽しみください。栃木県を訪れた時には、ぜひ羽田沼と琵琶池に立ち寄ってみることをおすすめします。
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