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丸山千枚田は日本の原風景を今に伝える貴重な存在です。
一度は、稲作転換対策・過疎化・高齢化によって棚田は大きく数を減らしました。
ところが地元住民による日本の農耕文化を後世に残したいという熱い思いから丸山千枚田は復元に成功します。現在は1340枚ほどの田んぼが存在し、地元だけでなく全国各地から毎年100組を超えるオーナーが登録する棚田として復活しました。
今回は、三重県丸山千枚田・原風景が残る日本で最も美しい棚田について詳しくご紹介します。

①日本最大級の棚田「丸山千枚田」について

こちらでは丸山千枚田について詳しくご紹介します。
丸山千枚田とは、三重県の南部に位置する棚田のことです。
棚田とは、山の斜面の傾斜地に階段のように段々に作られた水田のことです。最も小さい水田は1枚が0.5㎡ほどで、平均10坪ほどの小さな水田が幾重にもつくられています。
標高90~250mの場所に、高低差160mの棚田がおよそ100段近くあります。
丸山千枚田の読み方は「マルヤマセンマイダ」と読みます。


▲丸山千枚田 展望スポットからの絶景!!道路沿いから写真を撮影することができます。


▲棚田の中間には駐車場とトイレ、自動販売機もあり、ゆっくりと棚田の風景を眺めることができます。


▲棚田の中間にある存在感ある大岩です!!


▲背景の山々と美し棚田の景色、まさに日本の原風景を楽しむことができます。

➁丸山千枚田の名前の由来

丸山千枚田の名前の由来は、三重県熊野市紀和町の丸山地区にある千枚田だったことが名前の由来です。
丸山地区は温暖で水が豊富な場所でした。
そのため山の斜面を開墾(かいこん)して水田をつくるようになります。
開墾とは、山林や原野を切り開いて新しく水田や畑をつくることです。
山の斜面を開墾することから、自然と棚田がつくられていきました。
そうしてできた棚田は総称して「丸山千枚田」と呼ばれるようになります。

➂丸山千枚田が造られた歴史

丸山千枚田は今から900年ほど前、平安時代の末期である大治3年頃につくられたといわれています。
丸山千枚田を初めて開墾したのは、藤原の一族である藤原頼兼と主だった13名の家来とその家族たちです。
藤原頼兼は一番高い山を一族の山とします。
そして自分の家族や家来に分け与えて開墾をすすめました。
具体的に、丸山千枚田を開墾したのは入鹿幸太郎、又の名を大家幸太郎という人物です。
ちなみに藤原頼兼は、地名を入鹿郷に変え、自分と自分の家族、13名の家来にもすべて入鹿の姓を名乗らせました。

④丸山千枚田の枚数の推移

丸山千枚田の枚数は開墾開始から刻々と推移しています。
こちらでは丸山千枚田の枚数の推移について詳しくご紹介します。

❶大治3年(1128年)頃、丸山千枚田の開墾が開始される

❷天正18年(1590年)に検地が実施され初めて記録として残る

❸慶長6年(1601年)に太閤検地が行われ、田畑共に2240枚、広さは7町と記した古

文書が残されている

❹江戸時代初期には約2240枚のまま推移

❺明治31年(1898年)に安斎忠雄が測量図を推定したところ2483枚になる(もっとも多い時期)

❻昭和40年代以降530枚程度にまで減少する(もっとも少ない時期)

❼平成初期まで530枚程度が続く

❽平成5年8月23日に、丸山地区全31戸で構成する「丸山千枚田保存会」が発足し、市を

含めた3者による千枚田復元へ向けての連携体制が整えられる(ここから棚田は増え始める)

❾平成6年には550枚に復活する

❿平成7年には840枚に増える

⓫平成8年には1050枚に増える

⓬平成9年には1340枚に増える

⓭現在は1340枚まで復元している

⑤丸山千枚田へのアクセス情報

丸山千枚田の住所は三重県熊野市紀和町丸山地区です。

❶大阪方面より車でお越しの方
西名阪自動車道 ⇒ 関JCT ⇒ 伊勢自動車道  ⇒  勢和多気JCT ⇒ 紀勢自動車道大泊IC ⇒ 国道42号へ

❷名古屋方面より車でお越しの方
東名阪自動車道 ⇒ 伊勢自動車道 ⇒ 勢和多気JCT ⇒ 紀勢自動車道紀伊長島IC ⇒ 国道42号へ

❸国道42号から先について
国道42号 ⇒ 国道311号 ⇒ 風伝トンネル出口 ⇒ 右折 ⇒ 県道40号 ⇒ 北山方面車(国道42号からはおよそ10分程度で着きます。)

⑥丸山千枚田の周辺情報

❶通り峠
通り峠は丸山千枚田から435mの位置にある峠です。
見どころは、展望台から丸山千枚田の景色を楽しめることです。

❷赤木城跡
赤木城跡は、丸山千枚田から2190mの位置にある城跡です。
見どころは、花見の名所であることです。
朝もやに浮かぶ城壁は幻想的で天空の城と呼ばれています。

⑦丸山千枚田のオーナー制とは何か?

丸山千枚田のオーナー制とは、熊野市ふるさと振興公社が提供する丸山千枚田のサポーター的地主制度のことです。対象は都市部に住む人たちです。
趣旨は地元の人たちと協力して丸山千枚田を守っていこうというものです。
現在丸山千枚田7.2haのうち、およそ1.6haがオーナー制度に活用されています。
毎年100組を超えるオーナーが地元を訪れ丸山千枚田での作業やイベントに参加しています。

⑧オーナー制度の概要

オーナー制度の概要は次の通りです。
・年会費:30‚000円
・体験できる農作業:畦塗り・田植え・稲刈り・案山子づくり・畦そり
・参加できるイベント:収穫祭・虫おくり行事
・特典:丸山千枚田の新米10㎏・ふるさと特産品、他

まとめ

今回は、三重県丸山千枚田・原風景が残る日本で最も美しい棚田についてご紹介しました。
三重県丸山千枚田は、効率化の波に飲まれ一時期耕作放棄地が広がっていた棚田です。
ところが地元を中心にした多くの方々の「原風景が残る日本で最も美しい棚田」を残したいという熱い思いが丸山千枚田を復活させることに成功します。
三重県丸山千枚田は日本の原風景に浸れるスポットです。
三重県を訪れた時は、ぜひ丸山千枚田に寄ってみることをおすすめします。

▲丸山千枚田

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Photo.by.Tomo

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