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三重県で、古代から続く巡礼の道といわれているのが「熊野古道」です。
ただし熊野古道といっても、なんの変哲もないただの険しい山道です。
ところがこれまで多くの人たちが歩いてきたことで、現在では世界的に知られる巡礼の道になりました。
また熊野古道の道中には鬼ヶ城や松本峠があります。
では、熊野古道とは一体どんなところなのでしょうか?
今回は、三重県熊野古道・鬼のすみかの鬼ヶ城とお地蔵様が鎮座する松本峠について詳しくご紹介します。

そもそも熊野古道とはどんなところなのか?

熊野古道とは、紀伊半島に伝わる参詣道(さんけいみち)のことです。
参詣道とは、宗教的な場所を訪れ神仏にお参りをする時に利用される道のことです。
そのため熊野古道は、別名「熊野参詣道」と呼ばれています。
熊野古道は紀伊半島の三重県、奈良県、和歌山県、大阪府にまたがる参詣道になります。
熊野古道の参詣道は合計6本で、6本合わせると全長が1,000kmもある長い道です。
地図上では、紀伊半島の南部を中心にしてほぼ全域が熊野古道のエリアです。
熊野古道を簡単にまとめると、京都・吉野・高野山・伊勢の4つの場所から、熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社の熊野三山へ参詣するための道のことになります。
熊野古道の読み方は「くまのこどう」と読みます。
また熊野古道は2004年に世界文化遺産に登録されました。

熊野古道の気軽に楽しめる「松本峠」とはどんなところか?

松本峠とは、三重県熊野市にある峠のことです。
鬼ヶ城センターからは、歩いて10分ほどの距離です。
松本峠の頂上は、標高が約135メートルしかないので初心者の方でも気軽に登ることができます。石畳に木の根が絡み、歴史ある独特の風景を楽しむことができるスポットです。
峠の定義は、その場所でもっとも標高が高い場所か、標高が高い場所の前後の場所のことを指します。
松本峠は、熊野古道の1つで伊勢神宮と熊野三山を結ぶ伊勢路にあります。
地図上では、三重県の南東部に位置します。
松本峠の頂上がある場所は、松本峠登り口にある石畳を登ると、竹林に囲まれたお地蔵様がいる場所が松本峠の頂上です。頂上にはベンチもあり休憩することができます。
また松本峠の頂上から、歩いて5分のところに東屋があります。
ここの東屋からは、世界遺産「七里御浜」を眺めることが可能です。


▲こちらのお地蔵様はなんと3mもの高さがあります。地元の猟師が妖怪と間違えて鉄砲で打ってしまったという伝説があります。お地蔵様の側面には鉄砲の跡があるみたいです。


▲峠の頂上には何ヶ所かベンチが設置されており、旅人の疲れを癒してくれます。

松本峠の歴史について

石畳ができたのは江戸時代なんだそうです。
松本峠は、もともとは何もないただの峠でした。ところが江戸時代にある事件が起きます。
それは漁師と網元(漁船など所有し漁業を営む人のこと)が刃傷沙汰を起こす程の大げんかをしたことです。
当時の奉行所は、漁師と網元への仕置きの代わりに松本峠の山道の整備を申しつけたことが松本峠の石畳ができた理由です。また松本峠は江戸時代頃は、木本峠と呼ばれていました。
ところがいつの頃からか、現在の名称である松本峠と呼ばれるようになります。

断崖絶壁を散策できるスポット「鬼ヶ城」とはどんなところか?


鬼ヶ城とは三重県熊野市にある岸壁のことです。
岸壁とは、険しく切り立った壁のような岸辺のことです。
ただしただの岸壁ではありません。これまで荒波によって削られたり、大地震による隆起で、大小無数の洞窟や先端が尖ったような荒々しい断崖絶壁です。
その激しい形状がまるで「鬼」をイメージさせます。
鬼ヶ城の名前の由来は、まさに鬼です。昔、熊野灘の難所を通行する船を海賊が襲っていました。
その海賊が住んでいた場所ということで「鬼のすみか」からとって鬼ヶ城と名付けられました。
鬼ヶ城は、その圧倒的な造形美の美しさから、これまで数々の栄誉を与えられています。
有名なところでは「日本百景」「国の天然記念物」「新日本旅行地100選」ユネスコの世界遺産(文化遺産)などです。鬼ヶ城の読み方は「おにがじょう」と読みます。

鬼ヶ城の歴史について〜上田村麻呂の鬼退治伝説〜

鬼ヶ城が歴史上に初めて登場したのは坂上田村麻呂の鬼退治伝説からです。
この伝説の根拠になったのは、桓武天皇(737〜806年)の頃に、天皇の命を受けた坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、鬼退治をしたというものです。
ただし本物の鬼ではなく、当時熊野の海を荒らしていた海賊の多娥丸(たがまる)の討伐でした。
多娥丸は鬼のように悪さをし、人々から恐れられていたことから当時の人たちからは鬼と呼ばれていました。
ここから鬼ヶ城は「鬼の岩屋」と呼ばれ、現在のように鬼ヶ城と呼ばれるようになります。


▲基本崖には鎖や柵が設置してありますが、足場も悪くすれ違うのも大変な場所が多々あります。歩きやすい靴を履き十分注意しながら散策してください。
一時間前後あれば散策することができます。また帰りはトンネルを通り駐車場に戻ることもできます。


▲鬼ヶ城には崖が波風によって削りとられ雨風を防げそうな場所が多々あります。まさに自然が作り出したアート作品の様です。昔はこのような場所に海賊が潜んでいたのかもしれませんね。


▲海は青く綺麗ですが、激しい波が打ち寄せて来てなかなかの迫力があります。たまにクジラの目撃もあるようです。

まとめ

今回は、三重県熊野古道・鬼のすみかの鬼ヶ城とお地蔵様が鎮座する松本峠についてご紹介しました。
三重県熊野古道にある鬼ヶ城と松本峠は、それぞれ見どころ満載の場所です。
どちらにもいえることは、熊野古道の1つで伊勢神宮と熊野三山を結ぶ伊勢路の道中にあることです。
これにより伊勢路をより楽しみで、中身の濃い参詣道にしてくれます。
三重県熊野古道伊勢路は、鬼ヶ城と松本峠がある人気の観光スポットです。
三重県を訪れた時には、ぜひ熊野古道伊勢路の鬼ヶ城と松本峠を訪れてみることをおすすめします。

▲松本峠

▲鬼ヶ城

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▲松本峠

▲鬼ヶ城

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